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『生命‐宇宙の根源的エネルギー《張力・粘着力》』  No.3
平成27年10月
 
 わたくしたちの人間世界では、<生命エネルギー>の歪みが、子授け・出産以外に、現実的にどんな問題として発生しているでしょうか。
 <張力>は張り出して押し出す、能動(active)的な働き、<粘着力>は引き込んで取り込む、受動(passive)的な働きとなりますが、意識化しなければそのまま、片寄った<男性性・女性性>の歪んだ働きを形成しています。

 旧体制世界のエネルーから影響を受けた<男性>性には、自己‐顕示欲、支配欲・権力欲、名誉‐名声欲……等が表出され、<女性>性は、自己中心的な母性愛 (甘え)、カムフラージュされた愛縛(あいばく)の慈悲心(依存心)、執着心(未成熟)・……等に、心や意識が片方に屈折しています。

 わたくしたちは純粋‐調和な自由世界の構築の為に、公平で能動(active)的働きの<男性>性の働きと、和合で受動(passive)的働きの<女性>性の働きを、合わせ持つ新<生命エネルギー>に転化‐統合する必要があります。
 例えば、女性性の一つの働きである<直感力>は、そのまま瞬間的な<記憶>力に繋がってゆきます。
危機的状況に直面した時に、直感的に記憶を引き出して、 判断して急‐行動に転じます。
俊敏に行動しなければ自分(達)の存在を危うくしますので、そこには男性的働きの一つである<記録>整理・知恵・知識力は介 在しません。
すぐ情報を引き出し易いように、そっくりそのまま、手短かに記憶します。たとえば、「あなたは何月何日に……こう言って!……こうした!」 と、全体の脈絡は消去して、相手の否定的な言‐動をすぐに引き出せるように記憶(取り込み=粘着)してしまいます。

 これには大きな欠点がありま す。
人間の言‐動は多面的で、ニュアンス的な面も有るはずですが、瞬間的な直感力で取り込んだ情報は「良い・悪い」の一面的な判断に陥(おちい)り易くな ります。
同時にその時、相手が発した否定的エネルギーやストレスも、そっくりそのまま取り込んでしまうことになります。
                                 冨岡眞光

 

 

 
           
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