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『蔵王連峰<蔵王権現>金峯山』
平成26年11月
 

 

《蔵王連峰の仕組み》 No.5

 「<蔵王大権現!>——機械妖怪化した父なる神・イザナギ神のことです」と書
きましたが、正確には、前面にイザナギ神系の相貌(かお)‐働きが出ていますが、機械妖怪化されて本体の姿を失ってしまった《クニトコタチ大神》のことです。
 自然の諸力・六大要素——ミタマ・意識・体(表現体)・エネルギー・素材・生殖器‐要素の働きが入れ替えられたり、歪め‐汚されたりして、その上に、旧<神界・仏界・霊界>の機械妖怪システムに絡めた、蔵王権現(ごんげん)<クニトコタチ大神>潰しとなっていますので、各次元の世界ごとの蔵王権現の相貌を検証してゆきたいと思います。

 《霊界(旧‐神仙界)的な次元》で視てみますと、吉野の金峰山寺の蔵王権現‐以外は、カミ・ホトケを合体させた一尊のイザナギ妖怪の<蔵王権現>として具現しています。妖怪化したカミとホトケの働きを混ぜ合わせた複雑な相貌の権現システムが浮き上がっています。
 その容姿はまさに、霊仏界(正真‐仏界は天部神界となった)に堕しているチベット密教のホトケ方のように、汚れた極彩色の働きに変化(へんげ)する、恐ろしい姿形した最強のイザナギ妖怪霊(神妖怪・仏妖怪の合体)と視えます。

 吉野の金峰山寺(きんぷせんじ)の蔵王権現‐日本最大の秘仏に象徴されますように、左手には仏の武器の三鈷杵(さんこしょう)(金剛杵゠絶対に汚れる事も壊れる事も無い最強の武器、又は独鈷杵(とっこしょう‐))を持ち振り上げ、人々の心の中に巣食う悪‐魔の働きを粉砕し、右手の剣印(けんいん)(手を握り人さし指と中指を付けて立てる゠仏剣)は腰を抑えて立てて、あらゆる煩悩・迷いを断ち切り、苦難に立ち向かってゆく事を教唆(きょうさ)している、正しい働きの合体<神‐仏>であるかのように説かれています。

 青い色(水の色)した顏の口からは鼻を挟むように犬歯(けんし)゠牙が生えている相貌と、大きく開いた怒りの眼と金色のつり上がった眉の妖怪化した相貌に、目線が集中してしまいます。
 上半身と両足は黒青色(汚れた水の働き)をしていて、金の足環をした右足は大地を高く蹴り上げ、天地間の悪鬼を追い払い、左足は盤石(ばんじゃく)(堅牢でビクともしない巌(いわお))をどっしりと踏みしめ、地下の悪魔を押さえ込む姿をしています。地下の悪魔とは誰でしょうか? 

 悪魔の中の最強の大魔王-潰されて妖怪化させられ呪力神化して、父神・アマテラス神体制に乗っ取られた、本来の太陽系宇宙を統べなす神——天皇一族の仕組みとも係わりのある旧体制宇宙の行政府の長(おさ)でもあり、未来仏‐救世主ミロク(現在はコトシロヌシ系のミタマを持ったミロク゠弘法大師‐空海にその仕組みが移った)とも呼ばれたカミ、そして、完全浄化・完全脱皮すれば、自然の諸力<水の働き>エネルギーの要素を兼ね備えた《クニトコタチ大神》その神でした。
 自分の働きを使われて、自分自身の神ミタマを<蔵王>に封じ込んできてしまいました……蔵王と言う山名は蔵王連峰には有りません。
                                  つづく
 
           
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